クレジットカード現金化の方法など個人の資金繰りや現金調達法は色々なものがありますが、中には規制を受けて利用できなくなってしまったものもあります。
消えていく手法がある一方で、なんとか個人の現金調達ができるようにと様々なロジックが研究され、市場に登場してきています。
その中でも最近注目されているのが「後払い・つけ払い現金化」という方法で、現在は法規制もなく、また仕組みも複雑でないことから初心者も利用しやすいメリットがあります。
一方で、実際の個別業者によって利用の仕方が異なるという特性もあるので、全体像を押さえた上で実際の業者の特徴についても知っておく必要があります。
本章では後払い・つけ払い現金化とはどういうものか解説し、実際にどういう業者がいるのかについても深堀していきますので、ぜひ参考になさってください。
この記事でわかること
後払い・ツケ払い現金化とはどういうものか?
後払い・つけ払い現金化は、近年の金融庁の締め付けによって急速にすたれてしまった給料ファクタリングという現金調達法の後継という位置づけで市場では認知されています。
給料ファクタリングを利用したことのある人であれば、仕組みが一部似ているところがあるので親和性が高いかもしれません。
ただ給料ファクタリングを知らない人でも全く問題ありません。
後払い・つけ払い現金化は現在手元にお金がない状態でも現金を確保できる仕組みになっています。
例えば、クレジットカードの現金化では信用で購入した商品を転売したり、キャッシュバックを受けて現金を調達できます。
クレジットカードは先払いですし、カードを持てない人は利用することができません。
そこで、カードを使えない人にもどうにかして同じようなサービスを提供できないかということで編み出されたのが後払い・つけ払い現金化です。
まずは後払い・ツケ払い現金化業者の審査を受け、これに通過することができれば商品を後払いで購入することができます。
後払いですので利用する時点では手元にお金が無くても問題ありません。
購入した商品を転売したり、キャッシュバックを受けることで即日~数日以内に手元に現金を用意することができます。
そして概ね一か月以内に現金化業者に対し後払いの清算を行います。
実際には業者ごとに現金調達の方法が異なるので個別に中身を見ていく必要がありますが、借り入れや融資とは異なるので総量規制もかからず、金融ブラックなど信用状態が悪くても全く問題ありません。
先に述べた給料ファクタリングは、給料債権を売買対象にすることから労働基準法などの絡みで問題化し、実態として貸金業であるとの認識がもたれ金融庁が締め付けを行いました。
しかし後払い・つけ払い現金化はあくまで商品の売買取引であり、現状では規制対象にされる恐れもありません。
全体として、給料ファクタリングと同じ轍を踏まないよう、貸金業だと取られないようにしなければならないことから、各業者は自社で扱う商品やサービスに工夫を凝らしています。
次の項からは、実際の後払い・ツケ払い現金化業者のタイプや利用方法などについて見ていきます。
FXトレードソフトなど機能性商品を扱うタイプ
FXトレードソフトは、自動売買を可能にして儲けを生み出すことを手伝ってくれるので、副業目的に購入を検討している人もいると思います。
そのような人にうってつけなのがこのタイプの業者です。
必ずしもFX用のトレードソフトである必要はないのですが、これらのように機能的な製品を販売している業者の場合、現金調達にプラスして一石二鳥のメリットを得ることができます。
現金化の仕組みとしては、まず後払いでFXソフトなどの商品を購入するために審査を受けます。
審査に受かれば手元にお金が無くてもソフトを購入できます。
加えて、そのソフトの使用感などをレビューして、口コミを投稿することで宣伝協力費としてキャッシュバックを受けることができます。
業者によって宣伝協力費の名称は異なり、ディストリビューター制度とか、インフルエンサーマーケティング費などの名目を用いることもあります。
商品レビューの専用のページに口コミを投稿するだけで済み、長文である必要もないので一分程度で終了します。
FXなどで副業を考えている人はこのタイプの業者の検討が勧められます。
情報商材を扱うタイプ
現金化業者が扱う商材はFXソフトのような機能性のあるものだけとは限りません。
中には情報商材をメインの取引対象にする業者もいて、商材の購入とキャッシュバックをセットにして提供しています。
利用者は後払い購入を申し込み、審査を受けて合格すれば手元にお金が無くても情報商材を手に入れることができます。
そして、情報商材は色々な価格帯が用意されており、値段によってキャッシュバックの金額も上下する仕様になっています。
例えば2万円の情報商材を購入すれば1万円のキャッシュバック、5万円の商材を購入すれば3万円のキャッシュバックという具合です。
利用者は自分が必要な金額を考えて、それに見合う値段の商材を購入すれば必要な金額が手元に入ることになります。
情報商材を扱うタイプの場合、人によってはレバレッジを利かせた錬金作用を生ませることもできます。
まずキャッシュバックで即日現金を調達できることが一つ。
そして情報商材は稼ぐ系の商材が用意されていることが多いので、自分で実践して稼ぐこともできます。
さらに多くの場合情報商材は再販権付で購入できるようになっているので、必要無くなれば転売して利益を出すこともできます。
業者によって色々な情報商材を扱っているので、調べてみると面白いと思います。
ギフト券を扱うタイプ
クレジットカード現金化の分野でも、ギフト券は換金しやすいので好まれます。
後払い・つけ払い現金化でもギフト券を扱うタイプの業者がいて、手元にお金が無くても審査に合格すればギフト券を購入することができます。
このタイプの業者の場合注意が必要なのは、その業者で購入したギフト券は同じ業者で換金まではできないことが多いということです。
元から自分で持っているギフト券があれば、それを買い取ってもらうことはできますが、その業者から後払いで購入したギフト券を同じ業者に即買取してもらうということはできません。
つまり、後払いで購入したギフト券は自分で転売してお金に換えなければならないということです。
利益率が高ければ割の良い現金化とすることもできますが、手間の面で多少面倒になります。
▼自分でクレジットカードを現金化する方法を詳しくまとめています。
同じ業者で商品を購入即転売するタイプ
手間の面では最も負担が少ないと考えられるのがこのタイプです。
このタイプは自社商品やサービスなどをHPで紹介していません。
利用者は必要な金額を伝えたうえで、現金化業者に商品の購入と転売を同時に委託します。
商品の購入と売却はすべて業者の方でやってくれるので手間がありません。
利用者としては実質的に申し込みをするだけで現金が振り込まれるので、何を買おうか悩んだり、レビュー投稿をするような負担もありません。
また商品が自宅に送られてくることもないので、家族にバレたり物の置き場所に困ることもありません。
とにかく現金を手にすることが目的で、副業として金融取引をしたいとか、情報商材で稼ぐ方法を学びたいといった希望が無い人は、手っ取り早く現金を調達できるこのタイプが利用しやすいでしょう。
買い付け代行タイプ
このタイプは商品転売によって現金化をする際の、商品購入面をサポートするものです。
例えば、換金率の良い商品があるけれど、手元にお金が無くて現金化を実行できないといったとき、後払いで商品購入を代行してくれる業者がいれば実行できます。
後払い購入の審査に受かれば、買い付けを代行してもらうことができますが、このタイプは基本的に売却面のサポートはしません。
購入した商品の換金作業は自分で行う必要があるので手間の面でネックになる人は利用しづらいでしょう。
デジタルコンテンツを扱うタイプ
上で見た情報商材もデジタルコンテンツの一つになりますが、情報商材とは違うコンテンツを取引材料にする業者もいます。
このタイプの場合、情報商材のようにそれ自体に価値があるものを扱うわけではありません。
例えばごく簡単なデザインや、データ資料、何らかの文字列など、一般的には商品的価値の高くないものが提供されます。
ようは形だけでも売買取引であれば良いということで、価値のあるコンテンツを用意しなくても良いので業者側の負担がありません。
何でも良いので、こうしたデジタルコンテンツを後払いで購入し、キャッシュバックを受けることで現金調達ができます。
クレジットカード現金化のキャッシュバック式と大体同じロジックと考えると分かりやすいです。
後払い・ツケ払い現金化の利用条件は?
後払い・つけ払い現金化を利用する場合の条件や手続きは給料ファクタリングとほぼ同じですが、業者ごとに手順や条件が若干変わります。
ここでは一般的な利用方法をお伝えしますが、申し込みは各業者のHPにある申し込みフォームや電話、あるいはLINE経由で行うことになります。
折り返しの連絡などで接触することができたら、調達したい金額や精算日のスケジュール希望などをヒアリングされます。
これを基に、どんな商品を購入すればよいか指示を受け、後払いが可能かどうかの審査を受けることになります。
審査に必要な書類は業者によって多少変わりますが、大体以下のようなものを求められます。
- 顔写真付きの身分証明書
- 給料明細
- 通帳のコピー
- 保険証
- セルフィー
業者によっては必要書類をあらかじめ公式サイトで示しているところもありますが、示していない所もあります。
示していない所はヒアリングをした後に個別に必要書類を伝える方法をとっているので、担当者に確認が必要です。
まとめ
この回では最近注目の現金調達法、後払い・ツケ払い現金化を取り上げて、どのような仕組みなのか、どんな業者がいるのか、また利用方法などを全体的に見てきました。
代表的な現金化手法であるクレジットカード現金化は、元々カード所持者の「信用」をもとに現金化を行えますが、カードがない人や使えない人は信用がありません。
審査を行うことで後払いを可能にし、先に商品を購入することで転売したりキャッシュバックを受けて現金を調達できるのが後払い・つけ払い現金化です。
仕組み自体はそれほど難しくなく、業者ごとに特徴のあるサービスを提供していますので、クレジットカードが無いけど現金が必要、という人は後払い・ツケ払い現金化を検討してみましょう。
▼クレジットカード現金化の仕組みについて詳しく解説しています。